待望の妊娠に喜んでいたのも束の間、妊婦を悩ませる”つわり”
つわりとはいったいなんなのか。つわりに悩む奥さんに、旦那がしてあげられることはなにか?
自身で経験したこと、学んだことを皆さんにお伝えしていきたいと思います。
つわりとは?
つわりとは、妊娠してからおおよそ4週から16週に起こる症状で食欲不振や吐き気、倦怠感などが起こります。
妊婦さんの半分以上が経験するもので、赤ちゃんのために胎盤などを形成するために体の変化に伴って起こります。
症状の種類も症状の重さを人によってさまざま。
うちの奥さんは、重いタイプの吐きつわりに悩まされていました。
食事も水分も全く受け付けなるほどの症状でした。
つわりは病気?
つわりは病気ではありません。
しかし、原因は医学的に解明されていません。
お母さんが吐き気を催すことで、有害物質を摂取しないための防衛本能ともいわれています。
ポジティブに考えると人類が進化の過程で手にした、子孫を残すための能力とも。
しかしながら症状の重いつわりは、脱水症状や栄養不足になり、
妊娠悪阻(にんしんおそ)という病気になります。
あまりにもひどい場合は一度、病院に相談するとよいでしょう。
つわりはいつまで続くのか
つわりの時期は妊娠3~5週目に始まり、胎盤が形成される14週~16週になると収まります。
つわりには必ず終わりがあるので安心してください。
もう一度いいます。
つわりは必ず終わりを迎えます。
奥さんもひどいつわりで仕事を何度か休んでいましたが
15週を迎えたとたんに元気になりました。
妊娠悪咀との違い
つわりがひどく何日も嘔吐が続く場合、脱水症状や栄養不足になり体重が大きく減ってしまい、妊娠悪阻(にんしんおそ)という病気に診断されます。
その場合は点滴によって、水分や糖分、ビタミンなどを摂取します。
また制吐薬を処方してもらうことで、吐き気を抑えることができます。悪阻自体を治す薬ではありませんが、症状が軽くなり、食べ物を口にできるようになります。
奥さんも妊娠悪阻と診断されたわけではありませんが、軽い脱水症状と診断され、点滴を何度かうけました。制吐薬も処方してもらい、なんとか水分だけでも取れるようになり、症状が改善しました。
赤ちゃんの栄養は大丈夫?
つわりで食べれなくても、無理やり食べなきゃと思う方も多いかもしれません。
安心してください。この時期の赤ちゃんは自前で栄養源を確保しています。
というのも妊娠初期の赤ちゃんは胎嚢(たいのう)という袋の中にいる状態で、その胎嚢内の卵黄嚢から栄養をもらって成長しています。
なので妊婦さんは無理せず、自分が食べれるものから食べることを心がけましょう。もちろん赤ちゃんも心配ですが、まずは奥さん自身の健康を第一優先です。
つわりの症状
つわりの種類は大きくわけて3つ。
①吐きつわり
②匂いつわり
③食べつわり
以下で詳しく解説していきます。
吐きつわり
つわり経験者の半分以上が吐きつわりを経験しています。うちの奥さんも吐きつわりでした。
症状は、とにかく気持ち悪い。何か口にすると吐いてしまう。吐いからといってスッキリするものでもなく、常に吐き気が付きまとっている様子。
ヒドい時には、外出から帰るたびにトイレに駆け込んでいました。食べてもすぐに吐いてしまうため、食事もろくに摂取できませんでした。
体重も二週間で4キロほど減ってしまい、脱水症状に陥り病院で点滴してもらってました。
あまりにひどい方は、病院に相談して制吐薬を処方してもらいましょう。いくらか吐き気も収まります。
奥さんは、起きていると吐き気に襲われるため、早く寝るように心がけていましたが、
しかし、夜中も吐き気で目が覚めて慌ててトイレに駆け込むこともしばしば。
当然睡眠時間も短くなり、精神的に追い詰められ、たびたび、涙ながら妊娠を後悔するような精神状態に陥っていましたが、
幸い、理解のある職場で何度か休みをいただいたりして、周りに支えられて乗り越えることができました。
吐きつわりに旦那ができること
奥さんの前で濃いめの料理をたべるのはやめましょう。見ているだけで吐き気に襲われる場合があります。
また、奥さんがつわりでも食べられるものを探してきてあげましょう。
吐きつわりに食べられるものは、人によって千差万別。
グミや果物など軽い食べ物から、さっぱりとしたサラダなど、たくさん買ってきて、ひたすら食べれるものを探してきてあげましょう。
においつわり
吐きつわりに近い症状ですが、においに敏感になり、吐き気に襲われるという症状。反応する匂いは人によってさまざま。
うちの奥さんは、炊飯器でお米を炊いたときの匂いに反応。なので私が奥さんの不在中にお米を炊いて、冷凍ごはんを準備しておき、必要なときに解凍して食事に出していました。
また、ゴミ箱の生ごみの匂いにも敏感に。普通の人でも「うっ!!」と来てしまう匂いは、妊婦さんにはもってのほか。生ごみ等の匂いの出るごみは小袋に入れて、きちんと縛ってゴミ箱に入れるなど細やかな配慮をしてあげるとよいでしょう。
においつわりの怖いところは、不意の匂いに襲われるというもの。いつ襲われるかわからない恐怖は、旦那の想像以上のものです。
対処法はマスク
外からの匂いをシャットアウトするだけでなく、マスクそのものの無機質な匂いで
その他の匂いをごまかすことができます。
匂いつわりに旦那ができること
旦那さんは清潔を心がけるだけでなく、においのキツイ料理を食べるのは控えましょう。
香水はもってのほかです。
このときの旦那さんの行い次第では
旦那=臭い=気持ち悪くなる
という方程式が、奥さんの中にできあがってしまいます。
タバコやお酒だけでなく、ラーメン・焼肉・中華料理などなど匂いのつきそうな食事や場所は避けるようにしましょう。
ただでさえ敏感な女性の鼻は、妊娠に中により敏感に。
この方程式は、一度できあがると容易に崩すことはできず、いずれは子供まで伝播していまいます。 つわりは、奥さんにトラウマを植え付けるだけの十分な力を持っています。
今後、奥さんと円満な関係を続けるためにも、生まれてくる子供に「パパ臭い」と いわれないためにも、旦那さんは今まで以上に自分の匂いに気を付けましょう。
奥さんのためだけでなく、自分のためにも臭くないパパを目指しましょう。
食べつわり
食べつわりは、吐きつわりと異なり空腹になると吐きそうになるため
常に何かを食べたくなるという症状です。
原因は妊娠により血糖値の変動が大きくなり、空腹時の血糖値が低下が原因となり
なにかを食べたくなるというもの。とくに、お菓子や菓子パンなど甘いものが食べたくなる症状です。
うちの奥さんは食べつわりではなかったのですが、奥さんのお姉さんがこの食べつわりでした。
常に甘いものをたべていないと気が済まなくなり体重が増加してしまうだけでなく、血糖値が高すぎて軽い糖尿病と診断されていました。
食べつわりに旦那ができること
常に食べていないと、吐き気に襲われるため食べることをやめさせるわけにはいきません。
糖質やカロリーの高いものは避け、低カロリーかつ食べやすいものを買ってきて常備してあげましょう。
・ゼリー(ウィダーinゼリーや寒天など)
・インスタントスープ(春雨スープなどの低カロリーなもの)
旦那さんがつわりの奥さんにしてあげられること
つわりの奥さんに対して何もしてあげられず、自分の無力さを痛感する旦那さんも多いはず。
つわりは身体的だけでなく精神的にも負担かかるもの
奥さんのつわりを治してあげることはできませんが、つわりを少しでも和らげることはできます。
奥さんの家事などの負担を減らしてあげることや、食べられるものを買ってきてあげることなど、些細な事はいくらでもくつもできると思います。その一つ一つが奥さんの気持ちをやわらげることでしょう。
大切なことは
つわりを理解してあげること
それだけで奥さんの精神的負担はグッと減ります。
前にもいいましたが
つわりは必ず終わりを迎えます。
胎盤が形成される14週から16週あたりでつわりは必ず収まります。
うちの奥さんも15週でパッタリつわりがなくなり元気になりました。
つわりを乗り切った夫婦は、
より良好な関係になっていくことでしょう。
頑張って協力して乗り切りましょう。